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ご挨拶

村田美穂

パーキンソン病と関連疾患臨床研究支援チーム
代表 村田美穂

国立精神・神経医療研究センター
パーキンソン病・運動障害疾患センター センター長
病院 院長

 パーキンソン病と関連疾患臨床研究支援チーム(Team JParis)のホームページにようこそ。
 私はTeam JParis代表の村田美穂と申します。私はこれまで長くパーキンソン病患者さんの診療や、パーキンソン病治療薬の開発にかかわってきました。その中でより良いお薬、治療法を一日も早く、日本のそしてさらに世界中の患者さんが使えるようにしたいと強く思っています。これはパーキンソン病にかかわる医療関係者、研究者、そして患者さん、ご家族の共通の思いであると思います。しかし、これを実現させるためには、研究者や医療関係者が努力することは当然ですが、それのみでは不可能で、患者さんやご家族のご理解・ご協力が不可欠なのです。
 そこで私は是非、患者さんやご家族に薬や治療法の開発にかかわること(治験・臨床研究)について正しく理解していただき、参加したいというお気持ちを持っている方々のご意思を治療法の開発に結び付けたいと考え、2012年にパーキンソン病臨床研究支援チーム(Team JParis)を作りました。このチームはまず国立精神・神経医療研究センター病院に通院中の患者さんに参加していただくことからスタートいたしました。しかし、わが国の治験・臨床研究を進め、また、時には国際共同治験にわが国がいち早く参加し、リーダーシップをとるためには、当センターのみではなく、わが国の中にいくつかの拠点施設が必要なことは明らかです。

 Team JParis設立から5年が経過し、ついに、この度、拠点施設として、愛媛大学医学部附属病院と福岡大学病院にご参加いただき、All Japanの多施設共同研究に展開するための第一歩を踏み出しました。
 さらに、これまでは対象疾患をパーキンソン病に限定しておりましたが、パーキンソン病関連疾患の治療開発にも進歩がみられ、日本での治験の最近の動向を鑑みて、進行性核上性麻痺(PSP)と大脳皮質基底核変性症(CBD)にも間口を広げることとしました。
 Team JParisはパーキンソン病と関連疾患の新たな治療法をより早く開発するために治験・臨床研究を支援する患者さんのチームです。治験・臨床研究に興味を持ちサポートしてみたいと思う患者さんひとりひとりがチームメイトです。

 以下になぜTeam JParisが必要なのか、Team JParisで何ができるのか、などを書きました。ぜひ、ご一読の上、Team JParisにご理解、ご協力を賜りますよう、お願いいたします。

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概要

新しいお薬が使えるようになるためには

 今皆さんがお飲みになっているお薬は、いずれも数百人以上の日本の患者さんにご協力いただいて「治験」を行い、効果や安全性を確認した上で承認されたものです。つまり、どんなに良いお薬、治療法があっても、患者さんに治験に参加していただかない限り、お薬として世に出ることはないのです。新たなお薬の開発のなかで、基礎研究者や、医師などと共に患者さんは共同研究者、同じチームのメンバーなのです。

治験、臨床研究って何?

 新しい治療法を開発するための研究には、保険で使用できる薬として承認されるための「治験」のほか、病態の解明や新たな治療法の開発の第1歩として医師等医療関係者が主体になって行う「臨床研究」があります。日本では「治験」と「臨床研究」を分けていることが多いですが、欧米では両方を含んで広い意味で「臨床研究」と呼んでいます。これらはいずれもその研究を行われる施設の倫理委員会等の厳しい審査を受けた後、患者さんのご協力があってはじめて行えるものです。特に治験では新しいお薬の候補を患者さんに試していただくことになりますので、安全に行えるように、また正確な結果が得られるように様々な手順が規定され、厳格な規則の中で行われるしくみができています。

日本の治験は遅れている?

 海外では使えるお薬が日本では使えないという話はよくありますね。パーキンソン病のお薬の分野でも、海外で使える薬が日本で使えるようになったのは10年後などという話もめずらしくありません。(このように、海外と比べて日本での承認が遅れることをドラッグラグと呼んでいます)日本の研究者が日本で開発した薬であるにもかかわらず、まず欧米で治験を行いその後に日本で治験が開始されることも少なくなく、その結果、日本で使えるようになるのは欧米よりも何年も先ということもあります。このようなドラッグラグの原因にはいろいろありますが、日本では海外に比べて患者さんの治験への組み入れに時間がかかってしまうという問題点があります。これは、治験について十分な情報を患者さんに伝えられていないために、患者さんの治験へのご協力のご意思をうまくいかせていないものと考えられます。

患者さんの治験への組み入れに時間がかかると

 治験自体の進行にとても時間がかかります。これは、その薬の開発が遅れ、その薬が適切な薬かどうかの判断が遅れるということになります。良い薬であった場合には、患者さんがその薬を使えるようになるのが遅れます。(もし、適切でないことがわかったら、何が問題かを明らかにして早く次に進まなければなりません)さらに、時間がかかるほど治験にかかるコストも大きくなりますので、企業がその分野の薬の開発に躊躇する、あるいはその国での開発に躊躇することにもつながり、結局は患者さんにとって大きな損失につながります。

日本で治験・臨床研究をより早く進めるためには

  1. 患者さんやご家族に治験や臨床研究について十分に正しく理解していただく。
  2. その臨床試験の評価に最も適切な患者さんに参加していただく。

ことがとても重要です。このために、私達はTeam JParisを作りました。

Team JParisでは

  1. 治験や臨床研究のしくみについて正しく理解していただくための情報提供をします。
  2. 患者さんの臨床症状、使用薬剤などを年1回評価してデータベースを作ります。

これにより、それぞれの治験や臨床研究に適切な患者さんにいち早く情報を連絡し、ご参加いただくことができます。もちろん参加するかどうかは患者さんご自身で決めていただきます。そのためにも治験や臨床研究のしくみ、今世界で何が動いているのかなどについて正しく理解していただけるように、情報提供をしたいと思います。
一方で、新たな治験・臨床研究を計画する研究者や企業に、治験に参加する意志のある候補患者さんの概数などを提供することができ、治験・臨床研究が進行し易くなります。

海外では

 実は上に書いたことは日本だけの問題ではありません。日本よりもずっと治験が進んでいるといわれている米国でも同じようなことはあり、パーキンソン病の分野では、Team JParis設立の数年前から、マイケル J フォックス財団がTeam JParisとほぼ同じようなしくみ(Fox Clinical Finder)を開始しています。

Team JParisの今後の展開

 Team JParisは2013年2月にまず、国立精神・神経医療研究センター病院で治療中のパーキンソン病患者さんを対象に開始いたしました。おかげ様で多くの患者さんのご理解、ご協力をいただき、また、私共事務局側の体制も整ってまいりました。その後、通常はご自宅近くの医療機関に通院しているが、その施設では治験等を行っていないので、治験等は国立精神・神経医療研究センター病院で行いたい(治験・臨床研究に参加する医療施設は限られています)という患者さんにもサポーターとしてご参加いただけるようになりました。サポーター専用外来(保険診療)での検査結果等はサポーターのご希望により、お近くの主治医にもご報告させていただきます。

 さらに、2017年度からは、パーキンソン病関連疾患を対象疾患に加え、全国の患者さんに対応できるように、まずは愛媛大学医学部附属病院と福岡大学病院にTeam JParisの拠点施設としてご参加いただき、当センターと同様の対応が可能となるよう、活動を拡大しました。今後も全国展開してく予定です。

 皆様のご入会をお待ちしております。

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サポーターの特典

JParis

サポーターになっていただくと、

  1. 「Team JParis」会員証をお送りいたします。
  2. 「Team JParis」会報を年2回発行し、お手元に郵送いたします。内容は治験・臨床研究の基礎知識、最新の治験・臨床研究情報、過去の治験等の進捗状況等です。
  3. 専門医※による年1回の評価を受けていただきます。(保険診療)
  4. あなたにあう治験や臨床研究がある場合にはすぐにメール、お手紙等でご連絡いたします。実際にその治験等に参加されるかどうかは主治医やCRCから説明を受けてからご自分で決定していただきます。
  5. ※NCNPの場合は、PMDセンターの医師による評価を行います。

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Team JParisの流れ

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個人情報の取り扱いについて

Team JParisは国立精神・神経医療研究センターの独自のチームです。サポーターの皆様の個人情報は,センター内で管理され,治験を行う製薬企業などの外部機関に伝わることはありません。診療録と同様に厳重に管理されます。

人のモチーフで大きくチームを覆い、多くの患者さんに参加していただく意味をこめて作りました。多くの患者さんに治験や臨床研究に参加していただき、より良い治療法が一日も早く開発されることを目指しています。

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